チュートリアル・基調講演
安原祐二ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社 フィールドエンジニア |
チュートリアル1:
ゲームエンジンのUnityは、学術分野に於いても重要なツールとなりつつあります。
特に可視化分野にとっては非常に強力なレンダリングを提供しつつ、扱いやすさも実現しています。
ただし、ゲーム制作に関するUnityの情報はあふれていますが、
単純な可視化をまっすぐに実現するための手法は、情報がけっして多くはないというのが実情です。
このチュートリアルでは、シンプルながらも可視化の魅力を十分に伝えられるコンテンツのプロジェクトをベースに、
Unityの実装の勘所を伝えていきます。
参加者のみなさんに、研究活動で役に立つUnityで動作する可視化ツールを解説付きでお渡しします。
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白田由香利学習院大学経済学部教授 |
チュートリアル2:
可視化教材は難解な数学を理解するときに力となります。20年に渡り、可視化教材を数学教育に用いて、国内外で数学の講義を行い成果をあげてきました。
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松岡大祐海洋研究開発機構 地球情報基盤センター 技術研究員/科学技術 振興機構 さきがけ研究者 |
基調講演1:
スーパーコンピュータや観測機器の性能向上や普及にともない、シミュレーションデータや衛星観測データを始めとした膨大な量の気象データの蓄積が進んでいます。
一方で、大量のデータから特定のパターンの特徴量を学習し、未学習のデータに対して何らかの予測を行うための手法として、ディープラーニングを始めとした機械学習手法が注目を浴びています。
本講演では、機械学習と気象ビッグデータを用いた台風や豪雨の発生予測、前線の抽出等の事例を紹介します。また、異なる種類の気象データを統一的に扱うための可視化や、ブラックボックスとされる機械学習に説明性を与えるための可視化等、機械学習を用いた気象ビッグデータ解析を発展させるための「可視化」に対する期待についても議論します。
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高間康史首都大学東京システムデザイン学部教授 |
基調講演2:
人工知能の性能向上により、計算機にすべて任せる完全自動化もタスクによっては可能となりつつある。
一方で、人間と計算機が協調することを目指すアプローチも研究されている。データ解析や機械学習の分野では、対象ドメインに詳しい分析者をプロセスに含めるhuman-in-the-loopのコンセプトが提唱されており、そこでは人と計算機の橋渡し役として可視化が重要な役割を果たす。
本発表ではhuman-in-the-loopおよび関連する話題であるsemantic interactionなどについて紹介し、人と計算機の協調のために可視化が果たす役割について考える。
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小木哲朗慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科教授 |
基調講演3:
2016年にVR元年と言われてから、VRやARの技術はいよいよ実用化の時代に入りつつあります。VRやAR等の技術が、実験室の中から、一般の家庭や社会の中で使われる技術になっていくためには、ARマーカ等を用いた特殊なシステムではなく、環境に馴染み、誰でも手軽に使えるような、より簡単なインタフェースが求められています。そのため、近年同じく実用化に進みつつあるAIによる画像認識、音声認識等の技術を融合した、ハイブリットなVR/ARシステムの開発が注目されています。本講演では、我々が行っている動物園案内システム、次世代情報検索システム、マルチIoTスピーカ環境等の研究事例の紹介を含め、AI技術を融合したVR/ARシステムの研究動向について議論を行います。
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安藤幸央(あんどうゆきお)シーグラフ東京委員長 |
東京開催 SIGGRAPH ASIA 2018 レポート(総括編)2018年の SIGGRAPH ASIA は、東京での開催となりました。 CG映像のメイキングからインスピレーションを受け、世代や業種を越えて、世界の皆さんとコミュニケーションし、一年分のモチベーションを蓄えることができます。 本講演ではSIGGRAPH ASIA で紹介された数々のCGセッション、インタラクティブ展示に関して、CGの最先端技術から、コンシューマー向けのVRコンテンツまで、多岐にわたってご紹介します。 また 2019年夏に開催される SIGGRAPH 2019 に関してもいち早くご紹介いたします。シーグラフ東京委員長。 株式会社エクサ スマートシステム開発本部 / 企画部 所属。 三次元コンピュータグラフィックス、ユーザエクスペリエンスデザインが専門。 Webから始まり情報家電、スマートフォンアプリ、VRシステム、 巨大立体視ドームシアター、デジタルサイネージ、メディアアートまで、 多岐にわたった仕事を手がける。 米国グーグル公認デザインスプリントマスター。 「Generative Design—Processingで切り拓く、デザインの新たな地平」翻訳 「Processing:ビジュアルデザイナーとアーティストのためのプログラミング入門」翻訳 「SF映画で学ぶインタフェースデザイン アイデアと想像力を鍛え上げるための141のレッスン」監訳 講演資料をご提供いただきました。 |