伊藤研究室 2015年度報告


学生の活躍と業績


今年度の伊藤研には休学者も含めると10人の博士後期学生(うち8人社会人) が在籍していました。そのうち2人が博士号を取得しました。
  • 林亜紀:Time-series Visualization Adopting Overview and Summarization
  • 八木佐也香 :詳細度制御を適用した複合型時系列データの可視化
これで伊藤研としての博士号取得者は4人となりました。 来年度以降も複数の博士後期進学予定者がいます。1人でも多くの博士号取得者を 輩出すべく努力いたします。


今年度の伊藤研学生には例年とは別の表彰が続出しました。いくつか紹介いたします。

これらの研究にご協力頂いた関係者の皆さまに心から感謝いたします。


伊藤研が毎年参加するビジュアル情報処理研究合宿 において、今年度は上原美咲・清水柚里奈の2名が運営委員を務めました。 来年度は塩谷祥加・十枝菜穂子が運営委員の代表・副代表を務めます。 この活動を通して、当該分野の学生活動をリードする研究室として、 業界への貢献に努めたいと考えます。


学生の留学が活発なのも伊藤研の最近の特徴であり、今年度は文部科学省 「トビタテJAPAN」および日本学生支援機構の留学支援により合計6人が、 オーストラリアに2ヶ月強の研究留学に派遣されました。 来年度も、現時点で6人の研究留学を予定しています。 お世話になっている現地の関係者の皆さまに心から感謝いたします。

学外組織との協業


伊藤研は学外組織との協業を進めています。 今年度は社会人を除くフルタイム学生が16人いましたが、うち14人の論文は 学外組織との共著になっています。具体的には以下の組織との共著があります。

資生堂/日本電気/産総研/海洋機構/シドニー大/東京工業大/
筑波大/明治大/東北大/首都大/農工大/電通大/東京工科大

これらの共同体制の大半は
  • 研究予算のついた企業共同研究
  • 論文発表を伴う留学やインターンシップの受け入れ先
  • 伊藤研学生自身のアイディアに基づく研究課題への協力
となっています。関係者の皆さまの日頃のご協力に心から感謝いたします。


今年度の共同体制の中でも特に多くの人の目に触れた取り組みとして、2015年10月に開催された 資生堂 LINK OF LIFE への出展協力がありました。この中で伊藤は「きめの音楽」といって、撮影した野菜の品質にあわせて音楽を自動編集して鳴らすインタラクションを開発しました。 今後もこのような取り組みに積極的に協力できればと考えます。

伊藤自身の活動


伊藤は2014年8,9月に5週間ほど シドニー大学に滞在しました。 この5週間では2種類のソフトウェアを研究開発しましたが、その成果のうち1つが IEEE Computer Graphics & Applicationという雑誌に掲載 されました。 他方のソフトウェアに関する研究成果も別の雑誌に投稿中ですが、 不運にも査読処理に半年以上の時間がかかっており査読結果を頂いていません。 5週間の滞在の成果が国際的な雑誌掲載2件になれば、効率のいい滞在だったと いうことになりますので、ぜひ他方の研究についても雑誌掲載につなげたいと思います。


学会等への仕事としては、2014年から芸術科学会という会員350人程度の学会で会長を務めると同時に、今年度から新しくソフトウェア科学会および可視化情報学会の理事も務めており、日本国内の3ヶ所の学会の理事会に同時に参加する日々を過ごしています。
また国際的な活動としては、国際会議VINCIを東京に誘致して実行委員長を務めたり、また世界的な研究者を招聘するNII湘南会議のオーガナイザを3件引き受けるなどしています。
これらの活動が当該研究分野の何らかの役に立てていれば…と祈るばかりです。


今年度は高校生へのアプローチの機会も増えました。オープンキャンパスでの講演や附属高校ガイダンスとは別に、高校への訪問講義も4件ありました。 また中高生参加を目的とした企業とのタイアップ企画にも多数関わりました。
特に印象深かったのは都内の私立女子高校への訪問講義で、60人くらいの参加に対して15件近くの挙手質問がありました。 学会発表でも滅多にみられないような活況な質疑を高校生と交わしました。このような機会が増えればと思う次第です。


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