伊藤研究室 2022年度報告
研究室の報告
他研究室から転入した笹川真奈が博士号を取得しました。これで伊藤研からの博士号取得者は通算10名となりました。
2022年度の博士前期2年生は同時に3人が博士後期課程に進学します。
1学年3人の博士後期進学は伊藤研でも初めてのことです。
博士の輩出にますます注力していきたいと思います。
そして、2023年度の伊藤研は
過去最高の30人(休学者含む)となります。
ますます多くの研究成果を出せるように精進いたします。
2022年度は以下の学会で表彰をいただきました。
審査に加わった方々に感謝いたします。
コロナ禍の影響で伊藤研からの研究留学が2020,2021年度と2年間にわたり中断していましたが、
2022年度は4人の学生を派遣することができました。
ドイツのコンスタンツ大学には大変お世話になりました。
2023年度以降も研究留学を通じた国際交流に努めたいと考えます。
また2023年4~7月にモントリオール工科大学の准教授を客員研究者として迎えます。
これも伊藤研では初めてのことで、新たな国際交流につなげたいと考えます。
2022年4月発刊の
アカリクジャーナルVol.4にて伊藤研が紹介されました。
伊藤の活動
2022年度は
国際会議 Graph Drawing (GD)
の実行委員長と
国際会議 Cyberworlds (GD)
の財務委員長を務めました。
どちらも2022年9月開催で、まだ全ての外国人にビザが必要な時期だったので、
ERFSという臨時システムでの招聘状の発行などが必要となり、
両会議ともに大変な手間を要しましたが、無事に開催できて安堵しています。
2023,2024年度には計算可視化のトップ国際会議IEEE VISにて
ショートペーパー部門
の委員長を務めることになり、既に多くの作業に着手中です。
ある英文論文誌の編集委員長 (Editor in Chief) の1人として近日就任する方向で手続きが進んでいます。
正式に就任することになりましたら来年度には報告ができるかと思います。
計算可視化の分野で世界を代表する研究者を集めた
International Lecture Series
にて2022年7月14日に講演させて頂きました。
大変光栄な機会を頂けて感謝しています。
2022年度は他にも国際交流活動を復活させる年でもありました。
北京理工大学・コンスタンツ大学・ウィーン工科大学にてそれぞれゲスト講演を実施するとともに、
西シドニー大学の組織外部評価委員、シドニー工科大学での博士論文国際審査委員なども務めました。
また、情報科学系の世界の研究者を日本に集める湘南会議にてオーガナイザを務める提案2件が採択されています。
国内では日本学術会議の連携会員として6件の分科会・小委員会に関わり、
また日本工学アカデミーでも委員会活動に関わっています。
どの委員会活動も十分な貢献ができているとは言いがたい状況で、まだまだ勉強中です。
コロナ社から出版される約20冊の専門書群「メディアテクノロジーシリーズ」の編集幹事を担当することになりました。
CG・画像・音声・音楽・自然言語・可視化・インターネット・ゲームなどの各分野の書籍が2023年度から順次発刊される予定で、
これらの閲読などに関わっています。
そのうちの1冊「可視化と科学・文化・社会」は著者(共著)でもあり、2023年8月頃の発売を予定しています。
可視化情報学会にて総務委員長に就任し、学会事務局との連携で学会運営の諸般の業務に関わっています。
他の学会でも以前から事務局代表を仰せつかっており、
2学会の運営に直接関わったことで学会運営にはだいぶ詳しくなったように思います。
国内でも講演を何件かさせていただきました。
例えばLabbaseというイベントで
「AIを支援する可視化技術の可能性」
という講演をさせて頂きました。
また情報処理学会の
オンラインイベント「卒論・修論の追い込み方」
でも講演者を務めました。
オンラインイベントの
質疑内容がこちらに
まとめられています。
勤務先大学では2022年に新設されたジェンダード・イノベーション研究所の研究員を兼任することになりました。
これに関連して日刊工業新聞にて2件の取材(
取材1
・
取材2
)を受けました。
ジェンダード・イノベーションに関連して本学は
AI倫理社会連携講座
を設立し、これにも参画することになりました。
また
「ジェンダーバイアス発見のための情報可視化」
というタイトルで学内セミナー講演を実施しました。
この
講演内容に関する学内インタビュー
記事も公開されています。
さらに、この講演内容が全国家庭科教育協会の「教科書」という季刊誌に掲載されることになりました。
いろんなところから寄稿依頼が届くものです。
学園祭(徽音祭)では
「コンピュータが人間の目を超えた日」
という題目で模擬授業を担当しました。
また、女子中高生の理系進学支援を目的とした
VR講演会
を2回実施し、企画と司会を担当しました。
2019年に勤務先に設立された文理融合AI・データサイエンスセンターのセンター長を務めて満4年になります。
主にデータサイエンスの教育業務に就いて、カリキュラムの整備、附属高校での講演、他大学への教材提供のプロモーションなどを担当しました。
また2024年度設置予定の共創工学部の設置準備も、当センターが担当部門のひとつであることから、採用人事などの諸般の業務に関わりました。
2023年度もお世話になりますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
Copyright by Takayuki ITOH